某大物演歌歌手のバックバンドで演奏されているプロギタリストのIさん。当教室のレッスンに通われてかれこれ8年は経つのでもうベテランです。今日は教室に来るなり、おもむろにカバンからタブレットを出されると、それをドンっと譜面台の上におかれました。

「おっっ、もしかしてそのタブレットのなかに楽譜が入っているんですか?」

と、こちらが質問すると、にんまりと頷かれ機能についていろいろ説明を賜りました。割と最近に発売された大きめのタブレット(A4大サイズ)で、写メを撮る要領でスキャン出来ちゃうソフトが入っているとの事。またスキャンしたデータにペンなどで書き込みなどもでき、フットスイッチがあれば足でも譜めくり出来るという優れもののようです!

まだ使い慣れていないのと、サイズがA4なので譜めくりが多くなることもあり、某大物演歌歌手の仕事ではこのタブレットを使うつもりはないとのこと。「いずれこういうものが普及して、紙の楽譜も減っていくかもしれませんね。それらがなくなるってことはないだろうけど」なんてお話をしながら、レッスンの本題に。

今日のお題は少し前より取り組んでいる、トレモロ曲で有名なデ・ラ・マーサの「暁の鐘」。トレモロの細かい音符に意識が行き過ぎると、音楽がうまく流れてくれません。特に3拍子系の曲では3拍目が次の1拍目をリードしないと、小節線で音楽が途切れてしまうので注意しましょう!といった内容でした。木を見て森を見ずではいけないし、またその逆も然り。

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