レッスンで用いる楽譜は基本的に市販されているもの、もしくはWeb上で流通しているものがメインとなります。たまに「先生、この曲弾いてみたいんだけど、楽譜がないので作って下さい」と頼まれることはあり、先日も「モンセラートの朱い本」の《あまねき天の女王よ》 Polorum Regina をリュート用にアレンジしました。ただそういったケースはレアで、通常は手に入る楽譜でのレッスンが大半となります。

ただ教室の生徒さんの中には強者もいらっしゃって、有名は歌謡曲をご自身でギターソロ用にアレンジしてネット販売されている方や、自分が作詞作曲した曲をギターソロ用にアレンジして楽しんでおられる方も。楽器を演奏すること自体はもちろん楽しいんだけど、自分のアイデアを形にするという、演奏とはまた別の達成感を感じておられるのかと思います。

こういったアレンジに関するレッスンでは、調の選択や大体のテイストを決めるといった大まかなことから、運指や音の進行上のチェック、ここは有名なソロ曲のアイデアを拝借しよう、など細かいところまでを見ていきます。生徒さん自身が真摯に取り組まないと先には進めませんが、これは通常のレッスンと同じでしょう。あくまで形にされたものをより良くブラッシュアップするお手伝いをするのが私の役割となります。

スポーツを実際プレーするのとその観戦が違うように、音楽を演奏する事は、ただそれを聞くだけとは別の喜びを経験することが出来ます。さらに1歩、2歩先に進めると、それまでとはまた違った景色を見る事が出来るでしょう。こちらから生徒さんのアレンジした楽譜を購入することが出来ますので是非覗いてみて下さい!オーソドックスなアレンジより少し変化球的なアレンジの方が売れ行きが良いそうです。