池袋教室は池袋駅東口（西武デパート方面）より徒歩1分のスタジオでレッスンをしているのですが、そのほど近くにジュンク図書館（ジュンク堂書店・池袋本店）がございます。地下１Fから９Fまで全てのフロアーに本が所狭しと並んでおりますので、本屋というよりはさしずめ巨大な図書館、といった出立ちです。
時間がある時には、ブラブラと無目的にジュンク図書館を徘徊するのでが、先日9Fの音楽書コーナーを横切った時、ふと立ち止まりました。
「ああっ、東川先生どうされているのだろうか・・・懐かしいな・・・」
東川先生とはC.P.E.バッハの「正しいクラヴィーア奏法」の翻訳などで著名な音楽学者の東川清一氏のことです。どうやら氏の翻訳書「テュルク クラヴィーア教本」の新装版が最近発売されたようで、表紙がよく見えるように面展示されているではありませんか。
東川先生には学生時代にご指導を受け、件のテュルク教本をテキストに講義が進められました。今思うと、超絶的に無知であり、本の内容に関する価値も全然わかっていなかったボンクラ学生が先生と一対一の個人指導のような形式で受講していたなんて。まったくトホホッ・・です。
先生は1930年のお生まれなので、今年で御年88歳のようです。私がご指導頂いた時にはすでに学芸大を退官され、見た目は「お爺さん先生」という感じではありましたが、著作の出版など意欲的にお仕事をされていました。飲み会が学校近くの「高寿司」であったときなど、お元気な様子で参加されていた事を記憶しています。お元気にされているかな？
