先日、奥弦楽器工房にお邪魔して楽器製作に用いられる木材について色々お話しを伺いました。表面板に用いられるスプルース材、丸太のイチイ、製材されたバーズアイメイプル、ローズウッドの端材など楽器になる前の木材を前に長々と話し込んでしまいました。
弦楽器職人が木材をコンコン叩いて(ノックして)響きを確かめている画はどこかで見た事がありましたが、実際目の前で3枚のスプルース材を叩いてもらったら「こんなに個体差があるんだ!」という事に驚きました。木目だけで全てを判断するのは難しいそうです。
楽器はいい音が出てなんぼ、なので工作精度が高いだけではどうしようもありません。でもギターやリュートといった木材だけで作られている楽器は木の杢目や全体の佇まいなど工芸品として目を愉しませてくれる面もあります。いや〜、楽しいひと時でした!