昔から入門用のギターとして定評があるコダイラ(小平)ギター。国内生産で作りもしっかりしており、1本目のギターとして購入された経験をお持ちの方も多くいらっしゃる事でしょう。

丈夫でコストパフォーマンスにも優れた小平ギターですが、ここ数年「糸巻と糸倉の接触がイマイチなのか、ちょいとチューニングがやりにくいなあ・・・」と個人的に感じておりました。

小平ギターのエントリーモデルに装着されている糸巻はゴトー社製の35G420。4000円前後の廉価品で、もちろん値段相応ではありますが、チューニングをするのに問題がある製品ではありません。

むかしの小平ってチューニングするときこんな「クキィ、クキィ、」してなかったよな・・・

糸巻そのものはゴトーの同じものがついているんだけど・・・

「クキィ、クキィ、」じゃ何の事かわからんかもしれませんが、要するにペグの動きがスムースではないという事で、むかし(7〜8年ほど前かな)はこんな事がありませんでした。

そんなわけで最近小平ギターを購入された生徒さんの楽器を調整してみました。調整と言ってもたいそうな事をするわけではありません。一旦、糸巻をギターから取り外し、巻軸(糸巻の白い部分)と糸倉に蝋をぬって滑りを良くしただけなのですが、見違えるほどにペグの動きがスムースになりました。

実はこのアイデア、リュートのペグ調整をヒントにしただけなんです。リュートは糸倉に開けられた穴に木製の棒(機械式ではないペグ)を「グッッ」と突っ込んだだけの、非常にシンプルな構造で出来ております。リュートを弾く人はこの木製のペグが抜けないように、かつチューニングがスムースにできるよう、木製のペグに蝋やチョークの粉をまぶしていい塩梅に調節いたします。

チョークの粉を塗る→摩擦が増し、木製ペグの動きが鈍くなる
蝋を塗る→摩擦がへり、木製ペグの動きがスムースになる。

このやり方を参考にしただけなのですが、結果は思った以上に効果のあるものでした。小平ギターで同じように悩んでいる方も是非一度この方法をお試しください。きっと快適になること、請け合いです!

糸巻調整 音楽教室 リュート クラシックギター ウクレレ 池袋 蕨 川口 東京 埼玉

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